2024.01.01

株式会社precogより新年のご挨拶

昨年は格別のご愛顧を賜り厚く御礼を申し上げます
新しい年が素晴らしい一年になりますよう
みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

旧年中は大変お世話になり、どうもありがとうございました。

2024年は、新たな動きが加速した一年でした。国際芸術祭『あいち2025』、国際展開を目指すアーティスト支援事業『IN TRANSITー異なる文化を横断する舞台芸術プロジェクトー』、そして、企業や行政向けの研修事業などが動き出しました。

いよいよ今年、これらの事業が本番を迎えるなど目に見えるかたちでお届けできることになります。名古屋、瀬戸をはじめ、さまざまな都市に赴きますので、皆様とお会いできることを楽しみにしております。

さらには、THEATRE for ALLも始動から早くも4年目を迎えました。そしてプリコグは今年で創立から19年、20周年を目前にどう次の歩みを進めるか思案する毎日です。今年も変わらず皆様からのご助言やご協力を励みに邁進いたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

プリコグ代表 中村茜

2025年は1月6日(月)より通常営業いたします

2025年 注目プロジェクトPICK UP!

全国さまざまなアートスポットで開催します。ぜひお出かけください!

<画像:フリーランスアーティスト・スタッフのための契約レッスン/まるっとみんなで映画祭2025 in KARUIZAWA/IN TRANSITー異なる文化を横断する舞台芸術プロジェクトー/渋谷への手紙 〜LOVE HATE SHOW〜/国際芸術祭「あいち2025 」/チェルフィッチュ × 藤倉大『リビングルームのメタモルフォーシス』 >

フリーランスアーティスト・スタッフのための契約レッスン

契約について学べる勉強会を全国5都市で開催。24年に施行された「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス・事業者間取引適正化等法)についての解説も行います。2月下旬以降には2024年12月に実施したオンライン配信のアーカイブも公開予定。

日程・会場:
【大阪】1月11日(土) アートエリアB1
【愛知】1月19日(日) 港まちポットラックビル
【福岡】1月25日(土) Artist Cafe Fukuoka
【東京】2月1日(土) 水性
【長野】2月15日(土) 犀の角

参加費:無料 (ガイドブック・フリーランス法補足資料付き)

*令和6年度文化庁委託事業

まるっとみんなで映画祭2025 in KARUIZAWA

こどもからシニアまで 障害のある人もない人も、日本語が母語でない人も、みんなで集う場をつくるユニバーサルな映画祭。旅行がてら冬の軽井沢はいかがですか?信州ゆかりの映画から、アカデミー賞受賞作、ファミリーで楽しめるアニメーションの話題作まで全14作品が集結!情報保障やリラックススペースを備え、ゆっくり寛ぎながらお楽しみいただけます。

開催日時:2025年1月17日(金)〜20日(月)
会場:軽井沢町中央公民館、中軽井沢図書館、上田映劇

IN TRANSITー異なる文化を横断する舞台芸術プロジェクトー

国際的な展開をめざすアーティストやスタッフ・批評家のための長期プロジェクトが新たに始動しました!創作過程に伴走し、国際的活動を生み出します。すでに筒井潤は2024年11月ドイツにて、牧原依里は10月にソウルと12月にYPAMフリンジにて、作品を上演。本年もアーティストたちへの応援をどうぞよろしくお願いいたします。

育成対象者:

<劇作家・演出家>
上田久美子、オル太、筒井潤/dracom、萩原雄太・山本卓卓、藤田貴大、牧原依里

<制作者・プロデューサー>
加藤奈紬、坂本もも、林香菜

<舞台監督>
守山真利恵

<批評家>
関根遼、高嶋慈、山﨑健太

渋谷への手紙 〜LOVE HATE SHOW〜

詩人・大崎清夏、ダンサー・中間アヤカ 、映画監督・佐々木美佳による初のコラボレーション公演!言葉と映像とダンスが交差する予測不能のコラボレーション「LOVE HATE SHOW」にご期待ください。開催にあたり1/26(日)まで、“渋谷の雑踏に捨て去りたい、愛の手紙”も募集中です。

開催日時:2025年1月24日(金)〜26日(日)
会場:東京・渋谷 404 not found(Shibuya Sakura Stage SHIBUYA SIDE 4F)

国際芸術祭「あいち2025 」

国内最大規模の芸術祭の一つである国際芸術祭「あいち2025」。代表の中村茜がパフォーミングアーツ部門のキュレーションを担当します。芸術監督のフール・アル・カシミ(シャルジャ美術財団理事長兼ディレクター、国際ビエンナーレ協会会長)のもと、「灰と薔薇のあいまに」をテーマに、2025年9月13日(土)から11月30日(日)までの79日間、愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなかを舞台に現代美術、パフォーミングアーツ、ラーニング等のプログラムを展開します。

会期:2025年9月13日(土)〜11月30日(日)

会場:愛知芸術文化センターほか

<パフォーミングアーツ 参加アーティスト>(2024年9月12日時点の発表情報)
AKNプロジェクト(日本)
ブラック・グレース(ニュージーランド(アオテアロア))
クォン・ビョンジュン(韓国)
オル太(日本)
セルマ&ソフィアン・ウィスィ(チュニジア、フランス)
態変(日本)
and more…

■チェルフィッチュ2作品で国内ツアー!

⚫︎チェルフィッチュ × 藤倉大『リビングルームのメタモルフォーシス』
作曲家・藤倉大氏とのコラボレーションによる音楽劇『リビングルームのメタモルフォーシス』を神戸・名古屋で初披露いたします!神戸では神戸市室内管弦楽団アンサンブルとの初コラボが実現。愛知では東京公演をともにしたアンサンブル・ノマドが出演します。ウィーン芸術週間からの委嘱により2023年5月に世界初演を迎えた本作をお見逃しなく!

神戸公演
日時:2025年2月1日(土) 14時開演、2月2日(日)14時開演
会場:神戸文化ホール 中ホール
詳細:https://chelfitsch.net/activity/2024/10/metamorphosis-kobe.html

愛知公演
日程:2025年3月1日(土) 14:00開演
会場:名古屋市芸術創造センター(主催:愛知県芸術劇場)
詳細:https://chelfitsch.net/activity/2024/10/metamorphosis-aichi.html

⚫︎『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』
2023年東京・京都・烏鎮での初演・初海外公演、2024年ブリュッセル・ソウル・パリでの海外ツアーを経て、2025年は国内に凱旋!チェルフィッチュとしては初めて、熊本県立劇場と三重県文化会館で上演します。公演詳細は後日公開。お近くの方はぜひお越しください!

山吹ファクトリー空き情報

precogが運営する新宿区山吹町にあるフリースペース「山吹ファクトリー」は、公演稽古や撮影、配信など様々なことにご利用いただけます!お気軽にお問い合わせください。

2025年空き情報(2024/12/26時点)
■1/6(月)~1/12(日)
■1/14(火)
■1/28(火), 1/30(木)
■2/1(土)~2/9(日)
■2/24(月)~3/9(日)
■3/24(月)〜3/27(木)
■3/29(土)〜4/20(日)
■5/12(月)〜

2024年総まとめ

2024年はコロナ禍が明け、いよいよ海外ツアーも本格化した一年でした。そして舞台芸術分野での企画や制作、国際展開に加えて、文化芸術に関わる人たちの創造環境整備や、芸術関係者・教育機関・行政等に向けたアクセシビリティデザイン・研修事業にも注力した1年となりました。お世話になりました各地の皆様に御礼申し上げます。どうもありがとうございました。以下に展開した事業の一部をご紹介します。

■公演やプロジェクトのご紹介

チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』東京公演

美術家の金氏徹平をコラボレーターに迎えたチェルフィッチュの意欲作、3年ぶりの東京公演。コロナ禍を経てよりリアリティを持って身に迫るものとなった“人間的尺度を疑う”というコンセプトを、さまざまな立場や考え方の人に届けより多くの方に演劇を開いていくため、クラウドファンディングを通じて鑑賞サポートの拡充・若者向け招待企画の実施などに取り組みました。

エレクトロニコス・ファンタスティコス!『福岡城跡電磁盆踊り』

和田永と、「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」メンバーと福岡で立ち上がった約40名のニコスチームが混ざり、古家電が奏でる祭囃子にのせて踊るプログラム。福岡市が推進する事業の一環で開催されたアートイベント「FaN Week」にて実施。

■海外公演、国際共同制作などの国際事業を展開

金山寿甲 × S.Lee 国際共同制作 『K演劇』ワークインプログレス公演

東京/日本に暮らす韓国移民3世である現代演劇界の異端児・金山寿甲と、NY/アメリカに暮らす韓国移民2世であるアーティスト・S.Leeによる共同制作作品。(共催:国際交流基金)

チェルフィッチュ 2作品で海外ツアー

⚫︎『ニュー・イリュージョン』欧州ツアー
スクリーンなどに投影された等身大の役者の映像と観客の想像力によって「演劇」を立ち上げる、〈映像演劇〉の最新作。ドレスデンとトゥールーズにて欧州初上演。

⚫︎『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』欧州・ソウルツアー
日本語を母語としない俳優とともにつくり上げたSF演劇。春にはブリュッセルとソウルにて、秋にはパリで上演。<春公演の詳細はこちら

(撮影:[上]Myungsang Yoo, [下] 前澤秀登)

■研究会、講座などを通した学びの場の創造

「GOOD DIALOGUE LABORATORY」表現をひらく研究所

誰しもにひらかれた表現の環境整備を目指すラボ。研究会と、連続講座・アーティストクロストークを通して、表現、創作の環境におけるバリア(社会的障壁)や課題の共有、問い立て、対話の場づくりを実施。

創造のための国際性を学ぶ 次世代の舞台芸術を担う人材育成プログラム BRIDGE

「海外ツアー」や「国際共同制作」といった活動展開の一歩を踏み出すその手前にいる、アーティスト及びスタッフの方々を対象にした育成プログラム。全4回のオンライン講座編と、実際に創作をしYPAM 横浜国際舞台芸術ミーティングでの発表をするクリエーション編を実施。

障害のある人と考える舞台芸術表現と鑑賞のための講座 2024

劇場・文化施設のスタッフ、制作者やアーティストなど、障害の有無に関わらず舞台芸術に携わる人たちと共に学び、考える講座の制作運営を担当。全4回のオンライン講座と上映会で構成される入門編と、3施設への視察研修とグループワークによる企画提案を行う企画実践編を実施中。

(撮影:長末香織)

■社会包摂の観点から芸術文化の発展を推進

厚生労働省 障害者芸術文化活動普及支援事業 連携事務局(舞台芸術分野)

2021年度から4年連続で担当。今年度は全国の障害者の芸術文化活動の支援や、福祉とアートに関する情報発信を行なったほか、岐阜県で開催した全国連絡会議では、県内で活動するろう劇団のメンバーを招いて身体表現ワークショップを開催。

(撮影:相模友士郎)

目指すのは、だれしもに、芸術鑑賞の選択肢がある世界 EPAD × THEATRE for ALL 2024

舞台芸術のデジタルアーカイブ事業に取り組むEPADと協働し、舞台作品映像に情報保障をつけて配信をするなど、文化芸術をバリアのある人たちにも楽しんでいただくための取り組み。2024年度はバリアフリー字幕・音声ガイドつき映像6本と、手話つき映像3本の新規配信をスタート。

■アクセシビリティデザイン・研修事業の展開

制作現場の方、劇場の方に向けたアクセシビリティデザインに取り組みました。

■演劇創造都市札幌プロジェクトと札幌舞台芸術制作協議会との共催で開催された講座「インクルーシブシアターへ向けたはじめの一歩」第1回に講師として登壇。

■桜美林芸術文化ホールにて、スタッフ向けに劇場関係者向けの合理的配慮とアクセシビリティの研修を実施。

教育機関や行政、企業からの依頼のもと、アクセシビリティやインクルージョンに関する講義や研修を行いました。

■東海大学 文化社会学部 広報メディア学科にて、「障害を持った方の社会復帰/メディアの果たすべき役割」をテーマにゲスト登壇。

■東北福祉大学 産業福祉マネジメント学科PBL ダイバーシティプロジェクトにて、仙台市のダイバーシティについて考え、広報発信を企画する授業を実施。<記事はこちら

■長野県軽井沢町からの受託で、観光やサービスに関わる人のための合理的配慮とユニバーサルマナー講座を実施。

■ソニーミュージックグループ サステナビリティイベントにて、「お笑い芸人×アクセシビリティ」企画制作支援。<記事①記事②

■メディア情報、precogからの発信の紹介

THEATRE for ALL一部をリニューアル

アクセシビリティに特化したオンライン劇場「THEATRE for ALL」にて、パートナーによる活動をひらき、記録する場「THEATRE for ALL LAB」ページをリニューアル。各研究員が実践の中で得てきた学びや視点、思考し続けているテーマを紹介中。

ネットTAMリレーコラムに代表の中村茜が寄稿

「アートとかかわり続けるために、なぜ起業したか?」がテーマのリレーコラムにて、precogで取り組んでいる事業内容、起業した理由、起業のメリットとデメリット、現在の課題などをまとめています。

スタッフによるnoteを更新中

スタッフ自らが発信する場として実施している【スタッフnote】シリーズ。プロジェクトの裏側、日々の業務で感じていること、おすすめコンテンツなどなどを公開中!

■岡田利規の活動情報


precogスタッフ

代表取締役/エグゼクティブ・プロデューサー 中村茜

アーティストプロデュース事業部

チーフ・プロデューサー 黄木多美子
プロデューサー 陳逸君、兵藤茉衣、水野恵美
プロジェクト・マネージャー/ワークショップデザイナー 星茉里
プロジェクト・アシスタント 石川佳音、千田ひなた、土屋梨沙

THEATRE for ALL事業部

チーフ・プロデューサー/チーフ・エディター 篠田栞
プロデューサー 田澤瑞季、林芽生
マーケター/プロジェクト・アシスタント 西多恵子、箕浦萌
WEBマスター 清水恩

アドミニストレーション部

アドミニストレーション・オフィサー 河野真紀、斉藤友理、平岡久美、福本さくら
広報マネージャー 田井中未来、松本綾香
デスク・アシスタント 岩井美菜子、齊藤浩子

アソシエイト

アソシエイト・プロデューサー 金森香
アソシエイト・プロジェクト・マネージャー 遠藤七海、神田圭美、武田侑子
アソシエイト・ワークショップ・デザイナー 栗田結夏
アソシエイト・マーケター/労務サポート 渡辺希美
アソシエイト・広報 宮崎淳子
アソシエイト・プロジェクト・オフィサー 齊藤実雪
アソシエイト・ライター 山﨑健太