ミクニヤナイハラプロジェクト『青ノ鳥』

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観劇三昧

作品紹介

STスポットでの準備公演を経て『3年2組』に続いて吉祥寺シアターにて本公演。本作品で、第52回岸田國士戯曲賞最終候補にノミネートされ、また2009年には英訳された「THE BLUE BIRD」が、ニューヨークを拠点に活動する劇団”WITNESS RELOCATION”によって上演された。

場所はどこだかわからない。ただそこは深い森の中。時代はいつだかわからない。ただそれは鳥が絶滅した世界。鳥類の絶滅は人類から空を見上げることを奪った。国の使命を受け、森に派遣された7人の学者たち。彼らの任務はその森の奥地に棲むという最後の鳥「青い鳥」を探し出し、鳥類の繁栄を臨むこと。「青い鳥」は夜と朝が入れ替わるわずかな時間の間にしか飛ばない。ほ乳類、昆虫類、植物、そして鳥類の研究を専門とする7人の学者たちは、それぞれに鳥類絶滅に対する自説を展開しながら、夜と朝の間のそのわずかな青の時間に深い森の中を移動する。ある1日。そして、やがて朝がやってきて、彼らは空を見上げる…。青の時間のなかで空を見上げる。 ノスタルジーを喚起する役者全員によるギターの生演奏と歌、スクリーンに台詞と同じく高速で流されるテキストなど、ミクニヤナイハラプロジェクトならではの手法により、大人になりきれない人々の物語を表出させた。 大人になりきれないまま社会に準じて生きている現代の若者は、青い鳥症候群と呼ばれている。そんなディスコミニケーションを言葉や身体におとしこんでいく新しい演劇のスタイルを提示した作品。

[初演年]2007年
[上演時間]約91分

公式サイト:http://www.nibroll.com/myp/blue_bird.html

クレジット

作・演出: 矢内原美邦
出演: 足立智充、有坂大志、稲毛礼子、柴山美保、鈴木将一朗、高山玲子、長谷川寧、渕野修平、光瀬指輪、矢沢誠、山本圭祐
音楽: 桜井圭介 スカンク
映像: 高橋啓祐 松本力
衣装: 安食真
照明: 森規幸
舞台監督: 鈴木康郎
フライヤーデザイン: 河合克夫 石田直久
主催: ミクニヤナイハラプロジェクト
財団法人武蔵野文化事業団
特別協力: 急な坂スタジオ
企画・制作: 株式会社precog

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