ラーニングの知見を活かした公共会館事業の企画制作

刈谷市総合文化センター・アイリス『消しゴム山は見ている』上映会&感想シェア会

  • CATEGORY
  • イベント形態|トーク・シンポジウム, ワークショップ, 参加型
  • precogの業務|イベント制作
  • 表現分野|映像, 演劇
  • 開催年|2021

プロジェクト概要

岡田利規演出による歌劇『夕鶴』の上演が決まっていた刈谷市総合文化センター・アイリス。そのプレイベントとして『消しゴム山は見ている』の上映会と感想シェア会をprecogが企画制作しました。

◼︎precogの業務
イベントの企画制作、ワークショップ開発
◼︎プロジェクト期間
2021年12月11日(土)
◼︎プロジェクト体制
主催:刈谷市、刈谷市教育委員会、刈谷市総合文化センター(指定管理者:KCSN共同事業体)
企画制作:THEATRE for ALL(株式会社precog)
◼︎関連リンク
刈谷市総合文化センター・アイリス公式ページ:https://kariya.hall-info.jp/event/theater/20211211.html

開催概要

チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』東京公演を「消しゴム」のコンセプトを体現する独自のアプローチによって映像化した「消しゴム山は見ている」初の上映会。上映後には作品の感想を共有し合い、作品の理解を深める「感想シェア会」を開催。

会場:刈谷市総合文化センター・アイリス 小ホール
日時:2021年12月11日(土) 上映会 13:00〜/感想シェア会 16:00〜

プロセス

■刈谷市総合文化センター・アイリスからの依頼

クラシックの演奏会や著名人が出演する舞台公演などを手掛ける大型劇場でありながら、学生の展示なども実施している刈谷市総合文化センター・アイリス。小ホールなどでは実験的な試みもできる環境を生かして、市民と協働する企画を行いたいという思いをお持ちでした。

■上映会&感想シェア会を企画

歌劇『夕鶴』公演のプレイベントとして、チェルフィッチュの作品を題材に企画を検討。「消しゴム山は見ている」初の上映会を実施するとともに、上映だけで終わらせるのではなく、より理解し、楽しむために、自身の感じたことを言語化する時間を持ってもらおうと「感想シェア会」という形でワークショップを行うことになりました。

■THEATRE for ALLファシリテータースクール1期生とのプログラム開発

ワークショップは、THEATRE for ALLファシリテータースクールの1期生で、福武財団勤務の久保田由香氏と企画。ミミグリデザインのアートエデュケーターで、コネリング・スタディを主宰する臼井隆志氏の監修で実施しました。この企画では、対話を触発するための作品画像やセリフカードを使うなどのアイデアを組み込むなど、新しい手法の開発にも取り組みました。

成果

■地域に根ざした公共会館との協働

都市部に比べてワークショップの開催が少ない地方都市では、興味があったとしても、参加の機会は多くありません。今回、地域に根ざした公共会館と連携して、機会の創出や場づくりができたことは大きな成果でした。

■幅広い参加者層の獲得

今回はワークショップへの参加は初めてに近いという方々が半数以上となり、年齢や参加動機もさまざまな方にご参加いただくことができました。また、ワークショップは子ども向けというイメージを持つ方もいるなかで、大人が学びを得る機会でもあることを知ってもらうきっかけにもなりました。初めてワークショップを体験した方々からも「また参加したい」という感想をいただきました。

■新しいワークショップの手法の開発

作品画像やセリフカードを用いた試みは、映像・演劇作品の感想をシェアする際に効果的であり、誰でも話しやすいワークショップを実現することができました。THEATRE for ALLのファシリテータースクール卒業生の学びを活かす場にもなりました。

関連アーティスト

クレジット

主催:刈谷市、刈谷市教育委員会、刈谷市総合文化センター(指定管理者:KCSN共同事業体)
企画制作:THEATRE for ALL(株式会社precog)