チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム森』
- CATEGORY
- イベント形態|パフォーマンス
- precogの業務|イベント制作, 広報PR
- 表現分野|映像, 演劇, 美術
- 開催年|2020
プロジェクト概要
金沢21世紀美術館の主催で展示/上演された演劇作品。劇場で上演された『消しゴム山』と対をなし、人間中心主義から逸脱した先にあらわれる風景を描きます。美術家・金氏徹平のセノグラフィー(舞台美術)、チェルフィッチュが2018年から舞台映像デザイナーの山田晋平とともに取り組み始めた新しい演劇形式の〈映像演劇〉、そして展示空間を出入りする俳優・モノの存在が映像/空間/鑑賞者の関係性に新たなレイヤーを提示。鑑賞者はそれぞれの空間に身を置くことで、時間や空間と新たな関係を結び直し、自身を取り巻くモノや環境への視線が変容していく体験をします。それは「演劇」や「美術」といった領域の境界を融解させる試みでもあります。
日時:2020年2月7日(金)〜16日(日)
会場:金沢21世紀美術館 展示室7~12, 14 ほか
公式サイト:https://chelfitsch.net/works/eraser-forest/
作品概要
ミッション
・「KYOTO EXPERIMENT19」で上演した『消しゴム山』において実現したコンセプトを、展覧会の形式に展開するための環境を整備する。
・美術館という公共空間を活かした新しい演劇公演を実現する。
・作品のテーマである「モノに対する新たな視点」を、観客が五感で感じられる体験として提供する。
工夫
・館内の複数の空間で、また各セクションで同時並行的に進行するクリエーションを高いクオリティで実現するため、各所に配慮した細やかなスケジュールを組んだ。
・演劇と美術とにまたがるクリエーションを成功させるため、主催者である美術館と協働し、互いの得意分野で最大の力が発揮されるよう業務を分担した。
成果
・美術館という空間ならではのモノや環境への新しい視点や、時間の過ごし方を提示し、観客からはコンセプトを体感として理解することができたという声が多く寄せられた。
・美術館という場所の空間的特徴を活かしながら、その可能性を拡張したと美術関係者から評価された。
・『消しゴム山』から取り組んできた演劇的手法を通じ、モノとの関係や環境を取り込んだ演技スキルを俳優が体得し、従来とは異なる演技スタイルと新しい演劇の可能性を示した。
ギャラリー
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撮影:木奥惠三 写真提供:金沢21世紀美術館 Photo: Keizo Kioku Courtesy: 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa -
撮影:木奥惠三 写真提供:金沢21世紀美術館 Photo: Keizo Kioku Courtesy: 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa -
撮影:木奥惠三 写真提供:金沢21世紀美術館 Photo: Keizo Kioku Courtesy: 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa -
撮影:木奥惠三 写真提供:金沢21世紀美術館 Photo: Keizo Kioku Courtesy: 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa -
撮影:木奥惠三 写真提供:金沢21世紀美術館 Photo: Keizo Kioku Courtesy: 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa
メディア掲載情報
- 2019年4月2日:チェルフィッチュ×金氏徹平の新作は「消しゴム森」|ステージナタリー
- 2020年1月9日:チェルフィッチュ × 金氏徹平「消しゴム森」 モノも観客になる岡田利規の新作が仕掛ける、2度目の地殻変動|Mikiki
- 2020年1月12日:金沢21世紀美術館の展示室が演劇の舞台に。チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム森』が上演|美術手帖
- 2020年2月6日:演劇作家・岡田利規インタビュー「人間が中心じゃない世界のリアリティ」チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム森』|GINZA
- 2020年2月8日:人間中心でいいのか 展示室での演劇「消しゴム森」|中日新聞
プレスリリース
関連アーティスト
関連プロジェクト
クレジット
作・演出:岡田利規
セノグラフィー:金氏徹平
出演:青柳いづみ、安藤真理、板橋優里、
原田拓哉、矢澤誠、米川幸リオン
映像:山田晋平
照明:髙田政義(RYU)
音響プランナー:中原楽(ルフトツーク)
衣裳:藤谷香子(FAIFAI)
舞台監督:川上大二郎
演出助手:和田ながら
プロデューサー:黄木多美子(precog)
アソシエイト・プロデューサー:田中みゆき
制作アシスタント:遠藤七海(precog)
宣伝美術:れもんらいふ
宣伝写真:守屋友樹
グラフィック:金氏徹平
チーフ・キュレーター: 黒澤浩美(金沢21世紀美術館)
キュレーター: 中田耕市(金沢21世紀美術館)
アシスタント・キュレーター: 池田あゆみ(金沢21世紀美術館)
インスタレーション・コーディネーター: 児玉賢三(金沢21世紀美術館)
コーディネーター: 板橋茉里、堀江紀子
広報: 落合博晃、石川聡子(金沢21世紀美術館)
写真記録: 木奥惠三
映像記録: ジョン・タムラ
トレイラー: 内田圭
企画制作: 株式会社 precog
ディレクター: 中村茜
シニアプロデューサー: 平岡久美
チーフアドミニストレーター: 森田結香
ツアーマネージャー: 水野恵美
海外営業: 崎山貴文
教育普及コーディネーター: 栗田結夏
主催:金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)/独立行政法人日本芸術文化振興会
製作:一般社団法人チェルフィッチュ
共同製作:〈消しゴム山〉 KYOTO EXPERIMENT、Wiener Festwochen、Festival d’Automne à Paris、Künstlerhaus Mousonturm Frankfurt
〈消しゴム森〉 金沢21世紀美術館
協力:コネリングスタディ/山吹ファクトリー、急な坂スタジオ、京都市立芸術大学
京都芸術センター制作支援事業
本プロジェクトは、『消しゴム山』(初演:2019年10月 KYOTO EXPERIMENT)、『消しゴム森』(初演:2020 年2月金沢21世紀美術館)の両バージョンからなる。