子ども向け教育普及プログラムの開発

「コネリング・スタディ」

  • CATEGORY
  • イベント形態|オンライン配信, トーク・シンポジウム, パフォーマンス, ワークショップ, 参加型
  • precogの業務|ワークショップ開発
  • 表現分野|ダンス, 映像, 演劇
  • 開催年|2021, 2020, 2019

プロジェクト概要

コネリング・スタディは、precogが運営するフリースペース・山吹ファクトリーが主催となり、ダンスや演劇公演を鑑賞体験から”教材”に変換して豊かな学びを生む親子向けのプログラムを開発するプロジェクト。

「CONNELING(コネリング)」とは、「粘土をこねるように、アイデアを、思考を、観劇体験をこねてみる」、上演と鑑賞を「コネクトする」という意味が込められた造語です。このプロジェクトでは上演の前後、または上演中にアクティビティを付け加えることで新たな学びを生み、それによって上演と鑑賞とを新しいかたちで繋ぐという試みを重ねています。

■precogの業務
ワークショップ開発

■プロジェクト期間
2019年4月〜

■プロジェクト体制
主催:株式会社precog 山吹ファクトリー
主宰:臼井隆志(株式会社MIMIGURI)、中村茜(株式会社precog)
助成:公益財団法人セゾン文化財団

■関連リンク
山吹ファクトリー:https://www.yamabukifactory.tokyo/

プロセス

■はじまり

2018年夏、precog代表/パフォーミングアーツプロデューサー・中村茜とワークショップデザイナー・臼井隆志氏が出会ったことをきっかけにプロジェクトが始動。

二人はまだ小さな自分の子供を抱えて観劇できない現状を語り合い、劇場に来る観客の多様性を生み出すこと、そして子供と大人が感想を共有し合える舞台芸術を目指すことで意気投合。上演プロデュースを行うための新しい方法を考え、開発する取組みが始まりました。

■仮説と問い

上演の前後または上演中にアクティビティを付け加えることで、舞台芸術を「教材」とした学びを得ることができると仮定し、学習メソッドの開発を実施。各界で活躍するアーティストと協働しながらワークショップ企画・運営を行っています。

活動実績

チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう!2019

演劇カンパニー・チェルフィッチュの俳優たちと一緒に「半透明になる」演劇メソッドを考えるクリエーション参加体験。俳優たちがファシリテーターとなり、演出家・岡田利規は「半透明」研究者、子どもたちに「半透明」研究を手伝ってもらう、という設定でクリエーションに参加してもらいました。

開催日時:2019年8月25日(日) 午前の部 11:00 – 12:30/午後の部 13:30 – 15:00
ファシリテーター:青柳いづみ、安藤真理、板橋優里、原田拓哉、矢澤誠、吉田庸、米川幸リオン

▷note 「チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう」レポート前編
▷note 「チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう」レポート後編

 

Aokid『地球自由〜!』

Aokid『地球自由!』を元に、パフォーマンスと前後のワークを含めた新たな鑑賞体験を試みました。上演前には保護者への説明や子どもたちへの問いかけを、上演後にはダンス、映像、歌、ラップなどジャンルを越境したAokidの遊び心溢れるパフォーマンスを真似してみるワークショップを実施しました。

2019年9月21日(土)、22日(日) 13:00 – 15:00
ファシリテーター:Aokid、臼井隆志

©️加藤和也

▷note 子どもと大人が感想を共有する舞台芸術に向けて

 

Aokidとつくる、おどる、やってみる「ちきゅう!ちきゅう!ちきゅう!」

『地球自由!』をテーマに、Aokidと共に試験的なオンラインワークショップを実施。パフォーマンスや映像、ダンス、歌などを織り交ぜながら、造形などの身近な技法を使って、子供たちの創造性のアウトプットを試みました。

開催日時:2020年5月10日(日)、5月17日(日) 15:00 – 16:00
ファシリテーター:Aokid、臼井隆志


 

虚体験ファシリテーションスクール

アーティストを対象に、オン/オフライン双方で活用できるワークショップデザイン/ファシリテーションの技術を、創造性教育の専門家である夏川真里奈氏と臼井隆志氏が「虚体験ワークショップ」を中心にレクチャーを行いました(全5回)。

開催日時:2020年10月8日(木)、9日(金)、15日(木)、16日(金)、17日(土)19:00〜22:00
講師:夏川真里奈、臼井隆志


 

チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう!@オンライン

2019年に実施した「半透明」ワークショップのオンラインバージョン。子どもたちと一緒に10分間「半透明」になってみる映像作品を制作しました。

開催日時:2021年1月23日(土)午前の部 10:00 – 12:30/午後の部 14:00 – 16:30
ファシリテーター:青柳いづみ、安藤真理、板橋優里、原田拓哉、矢澤誠、米川幸リオン

▷アーカイブ動画 2021年1月23日午前の部2021年1月23日午後の部2021年7月25日
▷note モノがヒトを「当たり前」から開放する:「チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう」レポート

 

Aokid「おうちでつくる◯+□+△!」オンラインワークショップ

Aokidによる映像作品『◯+□+△=動き・巡り↗︎映画』に関連したワークショップ。Aokidが自宅からパフォーマンスを届け、いろいろな「かたち」に注目した言葉遊び、手遊び、歌、造形、写真といったAokidの頭のなかをひっくりかえしたような、様々なワークを行いました。

開催日時:7月4日(日)10:00 – 11:30
ファシリテーター:Aokid、臼井隆志


 

演劇ワークショップ「ももたろうのつづき」を作ってみよう!

範宙遊泳による映像作品『ももたろうのつづき』に関連したワークショップ。童話「桃太郎」の続きを創作した作品になぞらえ、子どもたちに『ももたろうのつづき』のさらに続きを考えてもらい、俳優が即興的に演じ、子供たちに演出してもらう、劇作家・演出家の視点を体験してもらいました。

開催日時:8月29日(日)午前の部 10:00 – 12:00/午後の部14:00 – 16:00
ファシリテーター:山本卓卓、臼井隆志
出演:埜本幸良、福原冠、井神沙恵

成果

■子供を対象とした学習メソッドの原型を発見

回を重ねるごとにいくつかの学習メソッドが誕生。子供たちを対象に舞台芸術を「教材」とするワークショップの実践を積み重ねることができました。参加した親子からの感想では「ワークショップ後すぐにアーティストのパフォーマンスを真似したり、映像作品を観たがったりしていました」など、探究心やパフォーマンスへの関心につながっていることが伺えました。

■現代アーティストの新たな活躍の場を創出

演劇カンパニー・チェルフィッチュやパフォーマー・Aokid、範疇遊泳・山本卓卓氏など、最先端の現代アーティストと協働し、実験的なワークショップを多数開発。また、アーティストや俳優がワークショップの専門的な知見に触れることを通して、普段の創作活動とは異なる視点からの実験や学びを生み出すことができました。

■ワークショップデザインとファシリテーションの知見の蓄積

ワークショップデザインの専門家である臼井氏との協働により、企画・運営から当日の進行まで、学びの場をデザインする知見を数多く得ることができました。その知見はTHEATRE for ALLラーニングをはじめ、学校や美術館、劇場、地域など様々な施設や団体と連携したワークショップへと発展しています。

活動報告書

コネリング・スタディ最終報告冊子(2019-2021)(PDF)

ギャラリー

広報制作物

メディア掲載情報

関連アーティスト

関連@オンライン

関連スペース

クレジット

主催:株式会社precog 山吹ファクトリー
助成:公益財団法人セゾン文化財団