作品鑑賞のためのアクセシビリティ設計と運営

True Colors MUSICAL ファマリー「ホンク!〜みにくいアヒルの子〜」

  • CATEGORY
  • イベント形態|フェスティバル, ワークショップ, 参加型
  • precogの業務|イベント制作, バリアフリー, 人材育成, 広報PR
  • 表現分野|演劇, 音楽
  • 開催年|2020

プロジェクト概要

『ホンク!〜みにくいアヒルの子〜』は、アメリカで芸術活動を望む障害者の就労・自立を促し、『アニー』『シカゴ』などのミュージカルを手がけてきたファマリーの新作。アンデルセンの名作童話『みにくいアヒルの子』をもとにしたミュージカルです。本作では、障害のある日本人アーティスト2人をキャストに迎えての共同制作。アメリカでの初演を経て臨む日本凱旋公演です。

劇団ファマリー:1989年にアメリカ・コロラド州デンバーにて非営利団体として設立。演劇・音楽・ダンスに触れる機会の少ない障害者や、芸術活動を望む障害者、自己の想いや表現力を求める障害者に対して、舞台芸術の世界から就労・自立・社会参加を実現。良質な作品を提供するために公演ごとにオーディションを実施。学生や主婦、ハリウッド俳優など、さまざまな経歴のある⼈たちが個性・能力、新たな成長を身に付けるため、日々練習を繰り返して舞台を作り上げている。

日程:2020年2月15日、2月16日
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
英語上演(日本語字幕つき)
公式サイト:https://truecolors2020.jp/program/musical/

作品概要

ミッション

・必要な人に情報保障を届けることを目標とした広報・票券・運営の設計。
・観劇体験をより豊かにするための情報保障を企画・運営すること。
・大規模な会場でありながら初演故に広報素材が少ない中で、チケットを売る広報・営業プランニング。

工夫

・アクセシビリティに考慮した客席・票券設計を行い、広報では作品鑑賞前や鑑賞中にどのようなサポートがあるかをわかりやすく伝えた。また、障害を持つ当事者や、ファミリー層に向けた細やかなコミュニケーション・発信をおこなった。
・障害の有無にかかわらず、多様な背景を持つ観客に広く楽しんでもらうことを目的として、上演前のあらすじ解説や、大・小道具や衣装を触ることができるタッチツアーを考案・実施した。

成果

・広報や営業、丁寧な問い合わせ対応や当日アナウンスによって、事前解説/タッチツアーを含む鑑賞サポートの利用は多く、盛況であった。
・ファミリー層を狙った票券計画が有効に機能し、親子連れの来場を誘引した。

ギャラリー

広報制作物

メディア掲載情報

関連プロジェクト

クレジット

キャスト:アダム・ラッセル・ジョンソン、鹿子澤 拳、サマンサ(サム)・バラッソ、エリン・シュナイダー、東野 寛子、トビー・ヨーント、ジェイコブ・エレッジ、ケビン・ペティ、ミランダ・アイルランド、アンバー・マルシュ、シャノン・ザウアー、キャサリン・トレーラー
芸術監督:リーガン・リントン
演出:ステイシー・ダンジェロ
演出助手:ダニエル・トレイラー
舞台監督:ダリオン・ラモス
舞台監督助手:リチャード・ザウアー
振付:コリーン・マイロット
音楽監督:マーサ・ヨーディ
映像・音響デザイン:エル・アームストロング
照明デザイン:シャノン・マッキーニー
衣装デザイン:レイチェル・フィンリー
舞台装置デザイン:ニコラス・ルノー
小道具デザイン:エリン・バンタ
パペットデザイン:コリー・ギルストラップ
企画・コーディネート:鈴木京子
制作:Phamaly Theatre Company、NPO法人CUE―Arts、株式会社リアライズ
舞台監督:孫左ヱ門(magozaemon)
照明:榊 美香(アイズ)、鹿子澤 栄
音響:岸 智美(フリーランスオフィス)
翻訳:藤尾充樹
字幕:株式会社リアライズ、株式会社Beautiful Ones
字幕吹替:シティー・ライツ
音声ガイド:彩木 香里(ものがたりグループ☆ポランの会)
主催:日本財団
共催:日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS、Phamaly Theatre Company
特別協賛:東急グループ、TikTok
協賛:Facebook、Twitter Japan 株式会社、ヤフー株式会社、CINRA.NET、タイムアウト東京、渋谷キューズ
後援:アメリカ大使館、豊島区、日本障害フォーラム
協力:TA-net
パートナー:株式会社ロフトワーク、株式会社precog、合同会社syuz’gen、一般社団法人DRIFTERS INTERNATIONAL
広報:株式会社サニーサイドアップ